2010/08/08

1日目-4 第3ベンチから富士見ベンチへ


8時10分、第3ベンチを出発。合戦尾根の地図はこちら

上ばかり眺めていたが、下を見下ろすと中房温泉が見えた。
そして遠くには再び八ヶ岳。
風化してザラザラの花崗岩は踏まれ続けて段々にくぼんでいる。このあたりから急登が続くようになった。そのくぼみを利用して、高度を稼いでいく。第3ベンチと富士見ベンチまでの区間が日本の三大急登らしいが、そんな風には感じない。体が慣れてきたからだろうか。
すれ違う時は登り優先なので、よろよろと時間をかけて足を運ぶ我々を下山中の人が待っていてくれる。
整備されてもまた荒れていく登山道。前に人がいると、どのように歩を進めれば良いかわかるのであまり離れずに付いて行きたいが、健脚の人たちはすぐに見えなくなってしまう。
こんなに階段があったかなあ。数年前に登った時の記憶はしっかりとした花崗岩の岩を踏みしめて歩いたことだけだ。
しかし、今回はその花崗岩がかなり風化しているという印象が強い。ここを下ったことはないが、粒状になった花崗岩が下りでは滑り易いのではないだろうか。
これまではベンチの前は緩やかな道だったが、富士見ベンチには急登を登り詰めて到着、8時47分。40分弱かかったので、まずまずのタイム。
山側に並んだベンチから「見えた」「見えた」の声が聞こえる。
我々も空いているベンチで休憩。
顔をあげると富士山が見えた。そしてその右には南アルプスの甲斐駒・北・仙丈。東の空は雲が多いが、山ははっきりと見えている。
合戦尾根は山姥は5回目だが、ここから富士山が見えたのは初めてではないだろうか。
2002年・03年はあまり天気が良くなかった。1987年に登った時は天気は良かったが、バテバテで記憶が飛んでいる。200年も天気が良かったが、富士見ベンチでの写真はなかった。
この区間の花

※参考文献
「山と高原地図37 槍ヶ岳・穂高岳」 (2010年 山と渓谷社)