2010/09/05

3日目-4 常念岳頂上からのパノラマ1

祠のある狭い頂上が人でいっぱいなので、西側に下りると蝶への道を示す標識があった。
槍を起点に時計回りに360度のパノラマを楽しもう。
三俣と鷲羽の間に何か見える。雲ノ平かと思ったが、『百名山パノラマ案内』には出ていない。
燕の西側にあった山々。
同書では水晶の北に北薬師が見えるらしいが、この写真では南に向こうの山が出ているので薬師岳(2926m)ではないかと思う。
水晶の北に続く山は赤牛(2864m)、ワリモから水晶と真砂は別々の尾根。
北側には歩いて来た常念山脈の山々が広がって見える。常念岳から見ると、大天井岳(2922m)が遠くの山々を左右に分けているようだ。
東天井岳(2814m)の向こうに剱・立山、燕岳の向こうに針ノ木岳(2821m)。針ノ木岳に並ぶのが蓮華岳(2799m)、そしてその続きに見えるのは鹿島槍ヶ岳(2889m)。
常念からは烏帽子岳(2628m)・南沢岳(2678m)が小さく見える。
その向こうには五色ヶ原から続く獅子岳(2714m)・鬼岳(2750m)・龍王岳(2872m)。
一ノ越をはさんで雄山(3003m)・大汝山(3015m)・富士ノ折立(2999m)の立山連峰。
遠くて峰々がどう重なっているかわからないのだが、立山連峰から続く別山(2874m)、別山とは別の剱御前から続く前剱(2813m)・剱岳(2999m)、そして東へと落ちていく剱の八ツ峰の峰々。
立山連峰と黒部湖を挟んで針ノ木岳(2821m)・蓮華岳(2799m)。
針ノ木の前に大きく尾根を左右に広げた燕岳(2763m)
蓮華の右に見えていたのは後立山連峰だった。
旭岳(2867m)は白馬岳(2932m)のすぐ近くにある山だが、見る方向によってはこんなに離れて見える。横に大きく伸びる尾根は、ここからは見えない唐松岳(2696m)から出ている八方尾根だと思ったが、五竜岳(2814m)から出ている遠見尾根かも。
双耳峰の鹿島槍ヶ岳は、北峰が2842m、南峰が2889m。
数年前に白馬からその南の爺ヶ岳(2670m)まで縦走を企てたが、唐松で挫折し、八方尾根から下山した。
うっすらと妙高や黒姫山辺りが見えているようだ。
妙高の前に鋭い屏風のような戸隠があるはずだが、残念ながら雲に邪魔された。
そして志賀高原や四阿山が続くはずだが東の方は雲に覆われているので見えない。やっと北八ヶ岳の蓼科山、そして八ヶ岳が雲から出ている。
八ヶ岳はいつ行っても雨が降る。我々には向いていないのかも。
続いて富士山と南アルプスの山々。
甲斐駒よりも北には鳳凰三山の地蔵ヶ岳。オベリスクと呼ばれる頂上の奇岩も常念山脈とおなじ花崗岩だった。
山姥は南アルプスは農鳥止まり。昔山男は光(てかり)・聖(ひじり)も若い頃に登ったという
※参考文献
「山と高原地図37 槍ヶ岳・穂高岳」 (2010年 山と渓谷社)

「百名山パノラマ案内」(1999年 白山書房)
「BIRD’S-EYE-MAP 立山・剱岳」(1995年 北海道地図株式会社)
「アルプス大展望」(近藤辰郎・今野岳志・三枝輝雄・花畑日尚 1991年 山と渓谷社)