2010/08/19

2日目-2 燕山荘から蛙岩へ

今日は燕山荘-大天井岳-常念小屋を縦走する。2002年・03年と表銀座を縦走したが、あまり天気がよくなかったので、写真が少ない。
今年は青空の下、景色や花をたくさん撮りたいものだ。6時前に燕山荘を発つ。
といっても燕山荘は大きいので、最初は燕山荘の横を通る。この辺りは登山道の上の斜面も下の斜面もコマクサの群生地。
すぐに大天井が見えたが、槍は雲の中。
02年は槍の穂先だけがどうしても雲がとれなかった。今回も同じような展開になるのかなあ。槍を眺めながら常念山脈を歩きたかったのに。
気温はそれほど低くないが、風が強いので寒い。
燕岳を振り返ると、剱岳がうっすらと姿を現しているような。
確かに剱岳(2998m)だ。八ツ峰も見えている。
立山連峰は雄山(3003m)・大汝山(3015m)・真砂岳(2861m)は雲の中。続く別山(2874m)もよくわからない。剱岳の尾根から続く剱御前岳(2776m)。
一ノ越を間において龍王岳(2872m)・鬼岳(2750)・獅子岳(2714m)と連なってのが、今朝ははっきりと見える。
我々を追い越していった三人組が、途中で何かを熱心に見て動かなくなったりする。その後に花が咲いていたりするので、花を撮影する人達かと思っていた。追いつくと嬉しそうに「テンのフンがあったでしょう。そこにあるのはサルのフンですよ」と話しかけてきた。花ではなくフンを調査していたのだ。
ここを下ると、寒い日陰から日の当たる尾根筋になりそう。
しかしそれも束の間、また日陰に。風は耳が痛くなるほど冷たい。
常念山脈の西斜面はハイマツの海のようだ。20年ほど前に縦走した時には、ハイマツが風に揺れて波のように見えたので、今回も楽しみにしていたが、風が冷たすぎて、風にそよいでいたかどうか眺める余裕がなかった。
しかし、早朝だからこそ写せる写真もある。縦走路をとろとろ進む我々の影を撮っておこう。
ところが背後には先ほどの三人組の影が入ってしまった。
そしてまた振り返る。燕岳(2763m)と北燕岳(2723mだろうと思います)が双耳峰のように見える。その左奥に針ノ木岳(2821m)、不動・南沢・烏帽子(2627m)・三ツ岳(2845m)と続く。
五色ヶ原が見えてきた。剱もまだ見えている。
前方に蛙岩(げえろいわ)が見えてきた、6時27分。槍は相変わらず雲を被っている。
この区間の山


※参考文献
「山と高原地図37 槍ヶ岳・穂高岳」 (2010年 山と渓谷社)

「北アルプス燕岳頂上大パノラマ360°」(燕山荘、山の名前と標高はほぼこの長~い写真を参考にしました)
「BIRD'S-EYE-MAP 立山・剱岳」(編集塚本静雄 1995年 北海道地図株式会社)