2010/08/30

2日目-13 横通岳

東天井岳から横通岳への登りは、大天井岳から東天井岳への登りとよく似ている。
横通岳は「よことおし」と言っていたが、「よこどおし」が正式な名称らしい。名前の通り頂上まで行かず、山腹を横切って通る山だ。
20数年前は起伏のない登山道と思ったが、ここから登りとなっていた。
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常念岳は三角の整った形の山という印象があるが、大天井からの縦走路から見える常念はごつごつした形なのだった。
30分ほどで次の峰の取り付きに来た。一つの峰を通過したらまた次の峰が待っているというのも東天井と似ている。
このように記録しておかないと、やがてどちらの山だったかわからなくなってしまいそうだ。
東天井の西斜面から見たは小槍が見えるか見えないかというところだったが、横通から見た槍はもう小槍が隠れてしまっていた。
この山は近づくと尾根の端に風化した花崗岩が積み重なっていた。
常念山脈は花崗岩の山だなあ。
西の方に目を向けると、槍・穂高が一望できる。中岳と南岳の間からのびた横尾尾根が、西岳の続きの赤沢山の尾根に重なるように見えだした。梓川から見ると、屏風岩と共に涸沢を隠す山だ。
2つめの峰を通過すると3つめが待ち受けている。
3つめの山腹を通過するとさすがに常念岳は大きく見えてくる。見下ろすと、今日泊まる常念小屋が小さいながら見えてきた。
ここから南斜面を下るのも東天井と似ている。
槍・穂高を眺めながらの下りは息も切れず楽しい、などということはなかった。浮き石の多い荒れた道だった、13時34分。横通西斜面だけで1時間かかってしまった。
この区間の花


※参考文献
「山と高原地図37 槍ヶ岳・穂高岳」 (2010年 山と渓谷社)