2010/08/14

1日目-10 燕山荘から燕岳へ1

飲み水だけ入れたデイパックを昔山男に背負わせ燕岳頂上へ、12時16分。
地図はこちら

ふと気になって振り返ると槍の穂先はやっぱり雲に隠れている。
硫黄尾根の山肌がすごい色をしていると言いながら、昔山男はきらきら輝く水の流れを見つけた。
あれは伊藤新道のある湯俣川だ
そう言えば昔山男が山男だった頃の写真に、壊れかけた吊り橋をものすごい形相をして渡っているものがあった。それがこの川だったのか。
地図で見ると今は廃道になっているがこの先に湯俣温泉があり、そこで水俣川と合流して高瀬川と名前を替え、北に向かっている。
燕岳は目の前に聳えていたのに、歩き始めると風化した花崗岩が様々な姿を見せるが、頂上は隠れてしまった。
斜面にはコマクサが点々と生えている。
やっと見えた。先を行く人たちは右へとそれていく。
燕岳は信州側の方が草木が茂っている。花も多い。
今度は飛騨側へ。飛騨側にコマクサが生えているし、北アルプスの大パノラマを楽しむことができる。
今度は信州側へは巻かず、飛騨側を行くらしい。
また槍ヶ岳を振り返ると大槍小槍が顔を出していた。
燕は奇岩でできていると言っても過言ではない。その間を縫うように登山道がついている場合もあれば、近寄りたくても遠くにしか見られない岩もある。
登山道の上の斜面も下の斜面もコマクサだらけ。コマクサの群生地には柵がある。
この区間の花


※参考文献
「山と高原地図37 槍ヶ岳・穂高岳」 (2010年 山と渓谷社)