2010/08/31

2日目-14 常念小屋

横通岳南斜面はひどい道だと聞いていた。記憶にはこんな下りはなかったが、実際に通ってみると、急斜面でその上浮き石が多く歩きにくかった。
地図はこちら
それでも段々と草が生え、ダケカンバのような木の下を通ったりして坂も急でなくなってきた。
やれやれと安堵していたら、常念小屋までに針葉樹林帯が待ち受けていた。
しかも、ここは大山の6合目から8合目辺りのように、整備しても崩れて段差が大きくなってしまった登山道に似ていた。そう言えば、北アルプスに来て「大山は標高は低いがすごい山」と言う人が結構あって驚いた。
木が低くなり常念が見えてきたらもう少しで樹林帯も終わり。
その後は常念小屋を目指してひたすら下りていく。
振り返ると樹林帯が見えた。
やっと常念小屋に到着、14時7分。「東天井」の道標から1時間半、地図の所要時間と同じだけで歩けた。雷の心配もなく小屋までたどり着いた。
中央に入るように待っていたのに、気づかずに通り過ぎる昔山男。
今日泊まる部屋は大きくてドアが2つあった。14名が敷き布団1枚分ずつで、ドアのところに空いた布団が1つずつあったので、そこの畳を通路代わりに使った。
我々は窓に近い側で、荷物の整理をして落ち着いてから窓の外を見ると槍ヶ岳から大キレットまでが目の前に見えていた。
それぞれの山の名前はこちらをどうぞ
西岳と槍。ヒュッテ西岳から西を見ると槍、東を見ると常念が見えて、東西に並んでいるのかと思っていたが、地図で見ると東西にあるのは槍と横通だった。
結局夕日も夕焼けも見えずに日が暮れてしまった。
この区間の花


※参考文献
「山と高原地図37 槍ヶ岳・穂高岳」 (2010年 山と渓谷社)