雪彦山はこのように岩が露出した山なので、手軽に高度を稼げる山というだけでなく、ロッククライミングの山としても有名らしい。

そこまで登ると、しばらくは傾斜の少ない道をたどって川筋へと少し下る。ここが虹の滝だ。
この川筋を過ぎると岩場となるのだが、ここは木が茂っているので、年中日陰となり、雨が降るとなかなか乾かない。そのために危険箇所は登りで通過するのが安全なので、このコースは登りにすることが多い。乾いていたらラッキーい。

この上は岩場の根道となっていて、登り切ると右手に折れる。その先は滑りやすいので虎ロープで安全を確保する。しかし、頼り過ぎて引っ張ると返ってバランスを崩すので、できれば左端をロープに捕まらずに登った方が良い。

ロープの後はクサリが待っている。このクサリも、岩場が濡れている時くらいで、乾いていれば捕まらなくても大丈夫。

この象の背中のような岩からは地蔵岳がよく見える。この日はロッククライミングをしている人たちがたくさんいた。

すぐに視界のきかない道を登ると、地蔵岳と大天井岳への分岐に着く。先に行く人があったので、ついて行くことにした。ヘルメットをかぶったおっちゃんだったが、さすがにロッククライミングをしているだけあって身軽だ。こういう人の後ろをついて行くと、どこに手足を置くかよくわかる。
そして地蔵岳から向こうの山を眺める。左から不行岳・大天井岳。その右の岩山をこれから登っていく。
