雪彦山は岩の山だ。出雲岩・地蔵岳などのロッククライミングで登る岩場のほかに、大天井岳への登り下りにもクサリ場がある。
地蔵岳から分岐までもどり、先に進んでいると、突然に天狗岩直下に出る。絶壁だ。実際の傾斜が何度あるのかわからないが、ほぼ90度に感じる。
昔はここをくさりを頼りに下りたものだが、年と共に登りの時に通過するようになった。クサリ場では岩の窪みに手足を置きながら、三点支持を守って登っていく。慎重に行けば、危険ではない。二本足で歩くより面白い。
最初は虎ロープの結び目を滑り止めにして登る。虎ロープとは本来危険を知らせるためのもので、強度のあるものではないのだが。
すぐに太いクサリになる。雪彦山くらい太いクサリを使っているところは少ないように思う。つかみ所のない岩に見えても、実際に登っていると凹凸がよくわかる。第1のクサリ終わり。
第2のクサリ。ここは下からでもどこに足を置けば良いかわかりやすい。
第2のクサリはここで終わり。怖い人は迂回ルートがある(左側の人たち)。次の虎ロープの端が見えている。
頼りすぎない程度に虎ロープを持ち、四つ足で登る。もうすぐ終わりだ。
そして、左手へと平行移動して、3つ目のクサリで登るが、初めはまた虎ロープだ。
先ほどの絶壁はもう見えない。続きに太いクサリがある。これを登り切り、左手へと抜けると天狗岩を登り切ったことになる。
垂直に近い絶壁をクサリを頼りに登るよりも、クサリがなくなった崖を平行移動する方が怖い。
数年前にはこの絶壁を前を向いて下りたのだが・・・