2006/07/29

八ヶ岳9 赤岳頂上

イワウメがまた咲いていた。ハシゴを2つほど登って平たくなった道を行くとやっと頂上だった、13時52分。分岐からここまで40分のところを50分の予定にしていたが、35分できたことになる。
晴れた日なら落雷の心配があるので、午後2時までに山小屋に到着するのが山の常識だ。私は3時と思っていたが、2時と書いてある本が多い。今年は他の山に登ったりして体を鍛えることができなかったので、どれくらい時間がかかるか心配だったが、まあまあのペースで登ることができた。そして、2時頃に到着することができた。 小さな頂上だ。阿弥陀岳頂上よりも狭い。赤岳でもガスで何も見えなかったが、みんな思い思いの記念写真を撮っている。阿弥陀岳を下る途中にガスが晴れて見えた赤岳頂上。どっしりしているように見えるが、痩せた頂上だ。 こんな天気なので、頂上で写真を撮ったらすぐに小屋に向かう。ガスの中から赤岳頂上小屋が浮かんできた。あと少しで今日の歩きは終わり!この先でミヤマアキノキリンソウが早々と咲いていた。  14時6分、ここが赤岳頂上小屋の玄関かと思ったら、土産物売り場だった。入り口はこの建物を右に折れたところだった。 リュックをおろし、靴を脱いで受付へ。1泊2食で予約していた。
明日の硫黄岳から夏沢峠を往復して美濃戸まで下りるという予定を言うと「無理のない行程ですよ。6時に出発して下さい」と言われた。やっぱりなあ。実は7出発の予定だったが、遅いように思い出したところだった。
「夕食も朝食も5時半からです」と言われる。小屋では到着順に食事の時間が決められることが多い。早く出発するためには早く到着することが必要だ。お弁当にすれば好きな時間に出発できる。部屋は「しらかば1号」、奥から順に詰めるように言われる。「今のところ1人1枚ですが、混んできたら狭くなるかも知れません」と。
我々は明るい上の段にした。窓から3・4の敷き布団だ。まずは着替え。暑くなくても汗びっしょりだ。そして小屋で使うもの以外はリュックに戻して奥の棚に置く。窓際の夫婦はよく眠っている。落ち着いたところで写真を撮る、14時43分。 一休みというか一眠りしたら外に出て景色や花を見るのが山小屋到着後の楽しみだが、窓の外のガスは切れることがなかった。

夕食のアナウンスがあり、食堂へ行く。だいぶ並んで、座布団とトレイを受け取り、空いたテーブルへ、17時35分。 午後6時を過ぎて到着したグループもあったようだが、1人1枚の敷き布団は確保できた。明日の天気予報は曇りのち雨。みんな雨だったらどうするか、今日のようにガスっていたらどうするか話し合っている。
消灯は午後8時だが、皆おとなしく布団に入っているので、誰かが早めに照明を消した。
我々の段には7人。ということはこの部屋には最低28人が寝ている。廊下側の戸を閉めているので、なんぼ高山で外気温が低いといっても、部屋の中は不快なくらい蒸し暑い。

    この区間に出会った花々