2008/09/08

3日目-1 仙丈岳5合目は大滝頭

昨日は甲斐駒登山に11時間近くもかかってしまったことを大いに反省した昔山男は、今日の仙丈岳登山の計画を今までになく真剣に見直し、6時出発を5時過ぎに変更した。4時起床としたものの、夜中に大雨が降り出し、そして降り続いた。4時に起きても雨なら登っても仕方がないなあなどと雨音を聞いていたら、4時頃には止んできた。その上昔山男は登る意志を固めている。
昨日同様荷物を棚に預けて長衛荘の外に出ると、ちらほら人がいる程度。起き出しても皆が外のテーブルで弁当を広げるわけでもなさそうだった。途中で食べるのだろうか? 
朝食を済ませて準備をしていると、旅行社主催の登山ツアーの参加者たちがバス道で準備体操をやっていた。そして仙水峠へ向けて出発していった。
我々は仙丈岳の登山開始、5:10。雨は止んだが、木々から水滴が落ちてくるだろうと私はカッパの上を着、リュックカバーを付けたが、昔山男は大丈夫と言って歩き出す。 最初は横に大きく振るジグザグ道を登っていく。この辺りも花が少ない。セリバシオガマがたまに咲いている程度。写真に撮ったがすべてピンぼけ。
明るくなったと思ったら森の向こうが透けていた。平たい尾根に出たところが一合目だった、5:35。意外と木から水滴が落ちてこないので、カッパを脱いだ。
ここからは平坦な道になるが、雨の後で、ところどころぬかるんでいる。丸太が渡してある箇所もところどころあり、水のたまりやすい土壌なのだろう。 突然人が現れた(昔山男の向こうに隠れてしまった)と思ったら、バス道の途中から北岳と富士山が見える展望台のある道と二合目で合流した、5:58。
この先で勾配のきつい荒れた道になっていく。どんどん高度をかせいで行くと、木がすけたところが三合目だった、6:26。 急傾斜は続く。木の向こうに甲斐駒が見え始めた。 ここからは尾根の左側をほぼ同じ斜度で登っていく。 道がジグザグになる頃に、マルバダケブキの大群生があった。登り詰めるとほぼ平らな尾根となる。この辺りで台形の大きな富士山がのっと現れ、驚くのだが、今日は残念ながら見えない。鳳凰三山ははっきり見えるが、北岳は頂上あたりにガスがかかっている。これでは富士山は無理やね。 そして五合目に当たる大滝頭に着いた、7:09。2時間の登山でした。中高年向けにゆっくりめに時間を設定してあるとはいえ、時間内にあるくことができた。
ここをまっすぐに上ると小仙丈経由で仙丈ヶ岳へ。右へそれると馬の背経由で仙丈ヶ岳へ。登りが苦手だった頃、馬の背経由で登ったら全然しんどくなかった。しんどいと思わずに登れた最初の山がこの仙丈ヶ岳なので、私の好きな山の一つとなった。
しかし、今回は昔山男が小仙丈経由で登ると言う。 
この区間の花 

※参考文献
「山と高原地図41北岳・甲斐駒 南アルプス」(2008年 昭文社)