地図はこちら
仙丈小屋は他図には水場とされているので、仙丈は水は頂上までの分を担いであがって、仙丈小屋でもらえばよいと思っていたのだが、仙流荘のバス発着所にも、北沢峠にも「仙丈小屋は水が不足しているので、持って上がって下さい」という注意書きがあった。仙丈小屋のサイトはこちら。
10年前に来た時はこの小屋はなかった。三角屋根だけでできている避難小屋があっただけだった。今度仙丈に登る時は、この小屋に泊まって、翌朝稜線まで出て日の出を見てみたいなあ。
この辺りの傾斜はきつくもなく緩くもなく、登りも下りもスムーズに足が出る。道端の花々を見ながら快適に下りていった(私は。昔山男は指の爪に幾つもの血豆ができてしまった)。
遠くから見ると緑が多い(上の写真)が、実際にはこの程度です。
でも花はあちこちに咲いていた。この先で右カーブ。
10分ほど歩いて振り返ると藪沢カールはもう上の方に遠のいていた。
そしてひちすらになだらかな馬ノ背を行く。前回はここを登っている時、ホシガラスがどこまでも付いてきたが、今回は一羽も見かけず寂しかった。丹渓新道への分岐から折れて下っていく。
ここにもまたマルバダケブキの大群落があり、かなり下っても続いていた。そして鹿除けのネットらしきものが広範囲に張られていた。いなまい・ドットコム暫定運営委員会の南アルプスに鹿防護ネットの記事はこちら。
12時過ぎに馬ノ背ヒュッテ着。秋に朝のバスで仙流荘からバスで北沢峠に着き、小仙丈・仙丈ヶ岳頂上と登った時はここで1泊した、思い出のある小屋だ。
水をもらおうと小屋の外側をうろうろしていると、先ほど我々を追い越していった健脚ばあちゃんトリオが、ビールを片手に手持ちの非常食を平らげていた。
水は冷たくないわ
さっきビールのジョッキを小屋の人が運んでいたね
水よりビールが気になるのか!
小屋より下側にもネットが張ってあった。よっぽど鹿の食害がひどかったのかな。98年に来た時はこんなにマルバダケブキばかりあった記憶がない。もっといろんな花があったのだが、保護されてマルバダケブキが大発生したのだろうか。ここから見える山は小仙丈なのかな?
藪沢の流れが見えてきた。なんの機械?
ポンプじゃろう
ポンプのこちら側にちらほら見える小さな橙色のものはクルマユリです。仙丈ではここでしか見なかった。
藪沢を下る道と北沢峠へ出る道との分岐に来た。藪沢を渡る、12:20。
この区間の花 1 2
※参考文献
「山と高原地図41北岳・甲斐駒 南アルプス」(2008年 昭文社)
「山が楽しくなる地形と地学」(広島三朗 1991年 山と渓谷社)