2006/08/24

第1日 4 まだ大雪渓

背後で元気よくサクッ、サクッと雪を踏む音がするなあと思っていたら、両手にストックを持ったそこそこ若い人がすぐに追いついてきたので道を譲った。間もなくその人は視界から消えていった。
その後もどんどん抜かれるかと思ったが、意外なことに我々が前方の人たちに追いついて先に行かせてもらったりした。
大雪渓を歩き始めてから30分ほどたった頃、大きな枝が落ちていた、10時25分。

このグループは荷物を降ろして休憩しだした。しんどくなかったので我々は歩き続けた。落石があるので、休まずできるだけ早く大雪渓を抜けるようにとガイドブックにも書いてある。右側をの雪渓も1つ通過、これで危険性は少しは減るだろうか。道にまた石が2つ落ちている。前方には青い空!雪渓の上はガスが出やすいが、ガスったり、曇ったりしている方が暑くなくて楽だ。気温は13℃まで下がった。
振り返ると結構急傾斜だということがわかる。
また1つ右側の雪渓を通過。途切れたような雪渓だが、落石がないとは言えない。小さな丸い峰の重なりが面白い。ベンガラを撒いた道が、大雪渓の中央から段々と右へ向かい出した。右側にまた大きな雪渓があるので早く越えたい。落石もたくさん見える、10時40分向こうにぼんやりと土の部分が見えてきた。雪渓に横に広がる土の部分といったらモレーンではないかと後で気がついた。もう少し!
やっと着いた。ガイドブックにはまだ落石の危険性があるので、もう少し上まで休まずに歩けと書いてあったが、みんなのんびりと休んでいる。中には上ではなく下を向いている人もいる、11時5分指導員がいるので指示に従うようにとあったが、その指導員は見あたらない。ということはここは安全なのだろうと言って我々も休憩した。
     
    白馬大雪渓のモレーン   30年前の大雪渓