細い残雪に沿って登っていく、13時11分。
貫入の甚だしい岩の横を通っていて、チシマギキョウを見かける。急登だが、足場のしっかりした道が作ってあり、高度を稼いでいく。
いつの間にか足下が悪くなってきた。砂利の下に水が流れているので、踏み跡というよりも、足の安定するところを探しながら登っていく。上から人が下りてくると道がわかりやすい、13時22分。
傾斜のある河原を歩いているような感じになってきた。上の岩の傍を登っていく人がいる、13時27分。岩を過ぎたら右に折れる。やれやれ急登もここまでか。
雪渓の下から雪解け水が流れているのだった。向こうから監視員がやってきた。「小雪渓はどこですか?」「この辺りが小雪渓です。昨日までは上の雪道でしたが、今日から秋道になったんですよ」
足元にばかり気を取られていたが、ここも落石に注意しないといけない箇所だった。しかし、小雪渓はすぐに終わり、またお花畑が見えてきた。シナノキンバイとミヤマキンポウゲが咲いている。
この区間の花々