2006/09/11

第2日 11 不帰ノ嶮2峰北峰1

さて、我々の前方には峻険な岩峰が立ちはだかっている。写真がないのが残念だが、いったいこの岩山のどこをどうやって登って行けば良いのだろうかと肝を冷やすような斜度である。登ったり下ったりしている人がいればわかるのだが、「そして誰もいなくなった」状態になってしまった。とりあえず、先程の2人が下りてきた岩場を登るとしよう。
見えていた黄色い看板は道標ではなく、単に登山者に注意をうながすものだった。○や→印クサリを頼りに登っていく、11時36分。
縦のクサリ場の連続だが、高度がかせげるし、二足歩行で登るより四つ足で登る方が楽でもある。
上の写真の矢印まで登ると、今度は横にクサリがついている。たるんだクサリを引っ張ると危ない。とにかく三点支持で進もう、11時42分。
クサリ場の平行移動が続く。途中でミヤマダイモンジソウを見つける。
やっぱりあの岩の斜面を登るのだろうか?

しかし、その先で岩が終わる。クサリをたどって次の岩との間へ入っていくと、鉄の橋があった。妙に隙間があって怖い橋を渡ると、岩を回り込んで上に登っていく、11時47分。
この登りの後、恐怖の岩峰の裏側に道は巻いていた、やれやれ。ここでトリアシショウマを発見。
すぐに道は開けて岩峰の表側がまた見えてきた。でもよく見ると左端の岩に踏み跡があった。直登だが向こうに行くよりはまし。そう思って登り詰め、左へ矢印に従って回っていくと、ずっとクサリが続いていて、それが大きな丸い岩の向こうまで続いていた。
その出っ張った岩をクサリを掴みながら回っていく。足場は狭いがなんとか届く。5年前にここを縦走して唐松頂上山荘に夕方近く着いた親子連れがいた。子供は小学校高学年くらいだったが、こんな岩場をよく通れたものだ。体は小さくても身軽なので大丈夫なのだろうか、11時53分。

登り詰めて左に巻くとまたクサリ場だ。ここから正面の岩を右に巻いて登っていく。するとまたものすごい岩峰が現れた。「嶮」に相応しい峰と言えよう、11時56分
この先の岩陰でチシマギキョウを見つけた。岩峰なのに緑も多い嶮だ。
     この区間の花々