2006/09/13

第2日 13 不帰ノ嶮2峰南峰

不帰2峰北峰と南峰の間は吊尾根になっているので、これまでと比較にならないくらい楽な道のはずだ、12時30分
少し下った後、緩やかな登りをしばらく歩くと着いてしまった。目立たない棒っ切れに「不帰2峰南峰」と書いてある、12時41分。雲がわいてきて何も見えなくなってしまった。雷が鳴り出すまでに唐松頂上山荘に着きたい。進路は左だ。
また天狗の大下りのような下りが現れた、昔山男にとって最も危険な下りだ、12時50分しかしその下りはたいしたことはなく、先に小峰が見えてきた。先程の不帰2峰北峰から南峰への道の繰り返しのようだが、まさかあれがもう不帰3峰ということはないだろう。
前方の小峰は右へ巻くようだ。赤い○印が示している。楽な登山道となったにもかかわらず、昔山男の足は段々と遅くなってきた、12時59分
「午前中は元気なのに、午後になると息切れがしてくる。高山病かもわからない」とまで言い出した。「それでは五竜岳のG4G5の難所は無理やね」「五竜は昔行ったけど、そんな危険箇所はなかった。危険なのは大キレットだけだ」と、西穂から奥穂へ2度登ったことのある昔山男は若い頃と現在の体力と体型の違いを考えずに言い張るのだった。一番危ないパターンだ。これでは絶対五竜で滑落するで。小峰を巻くと先には2本の道が見えてきた。どちらを通るのだろう。右の崖の向こうにはまだ剱が見えている。
下側の道は旧道のようで、通行止めになっていた。このあたりはハイマツが多く、花は少ない。
ここで左に巻く。久し振りに視界が開けたのに遠くの山々には雲がかかってしまった、13時5分ぐるりと回り込んだらまた岩峰が迫ってきた。不帰3峰の頂上はどこ? 

この区間の花々