2006/09/08

第2日 8 天狗の大下り

昨日の解説員は「引っ掛かると危険なのでカメラ類はリュックに入れろ」と行っていたが、クサリ場などは1人ずつ通過しないといけないので待ち時間がある。危険でない場所では撮るよ。カメラはこれまで通りベストのポケットに入れたままにした。
では気を引き締めて「天狗の大下り」を下ろう。いきなりクサリ場だ、9時31分。クサリ場の連続だが、クサリがあった方が手を離さない限りは安全だ。この下にも長いクサリが見えている、9時35分。
クサリ場を過ぎて、ガレが両側に寄っている土の道をジグザグに下っていた。左から右端に進んで角を鋭角に折れて左に進む。何でもない足運びだったはずだが、その角で昔山男は足を滑らせた。うわぁー!滑落したー!しかし、右足ははずれていたが、かろうじて体は残っていた。そこにはたまたまハイマツが生えていた御陰で転落を免れたのだった。「イタタ!足をくじいた」と昔山男は足を気にしているが、足を気にするくらいで済んだとは強運と言わねばならない。落ちたらこの急斜面、助からなかったはずだ、9時37分。
クサリがあっても気を付けてね!ゆっくりでいいから。
こういう土の道は滑りやすい。この先も昔山男は度々転倒し、その度に「イタタ!足をくじいた」を繰り返すのだった、9時42分。
下ってきた斜面を見上げる。これはほんの一部だった、9時44分。
あの不帰嶮の1峰を見上げるまで下らねばならないのだ、9時47分。
クサリはこのように引っ張りがちだが、これでは振られてしまう。押さえながら、しっかりした岩も掴みながら下った方が良い、9時54分。そのクサリ場を見上げる。確かに大下りだがこれで終わった訳ではない、9時57分。