扇沢までの縦走はできなかったが、無事がなによりである。今回行くことのできなかったところには、いつの日にかまた挑戦すれば良いのだから。
山荘前の売店で、今回見ることのできなかった八方尾根から見た不帰キレットや不帰嶮の絵葉書がないか探したが見つからなかった。

まずはグラートクワッドに乗る。リュックがやや邪魔だが背負ったまま乗ってしまった。
このクワッドはゆっくりと平たいところを動いていく。足元にはたくさんの花が咲いていて、登ってくる人たちはここの花を見ただけで飽きて、八方尾根を歩いても高山植物を珍しがらないのではないかと思うほどだった。
やがて斜面が変わった。右側にリュックを放り投げて下へ転がし、自分は草の上を滑り下りるおっちゃんたちを見た。いろんな下り方があるもんです。

アルペンクワッドに乗っていると下界がよく見えてきた。山は曇り、町は晴れか、11時43分。



ここにも大きなリュックを背負った登山者がいるのかと思ったが、パラグライダーのようだ。




10分ほどで車に戻り、着替えを持って扇沢ロッジへ。お風呂を使わせてもらう。山から下りて一番にしたいことは大きなお風呂に入ること。
その後豊科ICに向かう途中でどんどん暗くなり、夕立に。目の前で稲光がピッピッと走っては雷鳴が轟く。山の上はどうなっているのだろう。やっぱり雷雨やで、止めて正解!と納得しつつ進んでいる内に段々スピードが落ちてきた。そしてお盆休みの行楽客と共に渋滞の列へ。
この区間の花々