昼食後は頂上を回って下山する。弓ヶ浜がはっきりと見えてきた。
頂上はこんなに高低差があったのかというのが話題になるくらい、近年珍しくこの日は雲やガスがなく、下界がはっきりと見渡せた。
右の方を向くと、頂上へ向かうコースと登っていく人たちがだいぶ上に見える。
この辺りはほぼダイセンキャラボクの純林で、確か特別天然記念物に指定されていると思うのだが、その枝が登山道に張ってきて歩きにくい。
石室がある。何を蓄えていたのだろうかと説明板を読むと避難用に作られたものということだった。
すぐ近くに地蔵ヶ池と梵字ヶ池という池塘があるのだが、いつ見ても水がたまっていることがない。
頂上の西の端まで来るとしばらく登りになる。ここは荒れた石段だったが、去年補修工事をして、木の階段のようになった。最後の登り、と言ってもたいしたこともなく、頂上へのコースと登ってきた道とに合流する。
その合流点に数人の補修工事の人たちがお昼休みをとっていた。大山の登山道はこの人たちのおかげで何とかもっていると言っても過言ではないくらい、補修されても風雨や登山者によってまた崩壊していく。我々も加害者である。登らない方が良いのかも知れない。
登山道は登り優先になっているが、昔山男はどんどん下りていく。登る人たちも一休みできるから先に通ってと言う人たちもいる。
登りよりも下りの方が時間がかかるところかも知れない。滑落することはないが、転ばないように慎重に下りていく。下界は登山道の向こうに見えるのが大山寺の駐車場、その右向こうはスキー場。この日は2時間かけて下山した。今年の大山はこの日が最初で最後となるだろう。
この区間の花と紅葉