「白山はいつも雨」というのが我々の印象だが、そう言うと「えっ、私が白山に登った時はいつも晴れだった」と白山と雨が結びつかない人もいるので、実際にはそれほど雨ばかりではないのだろう。
別当出合は通行規制中のため、市ノ瀬の駐車場(無料)に車を置いて、シャトルバス利用となる。その駐車場は広いのは良いのだが、運が悪いと、バス乗り場のある登山センターまで重い荷物を背負ってかなり歩くことになる。
市ノ瀬へは国道157号線の白峰から県道33号線に入り、手取川源流に沿っていく。町を離れて間もなく、鉄橋のようなものをくぐるのだが、よく見ると、それは川の途中で切れていて、そこから水が流れ落ちている。これは明谷川か風嵐谷川なのだろうか、不思議な装置だ。






ラッキーというと、盆休みのこの時期に、永井旅館と白山室堂に予約できたこと。白山室堂は改築後予約制となったので、満杯で諦めたこともあった。永井旅館はいつも満室ですと言われるのがふつうで、そのため白峰か、もっと遠いところに泊まり、早朝車で市ノ瀬まで来ていた。
永井旅館に泊まれるとなると、その分ゆっくりできる。

十数年ぶりに泊まったので、前回どんな食事だったか覚えていないが、今回はお品書きまで用意してあった。

昔々手取渓谷に行った時は、白峰の旅館に泊まった。翌朝雨の音で目が覚めた。登るか、止めるか。とりあえず車で登山口まで行くことにした。当時は別当出合まで車で行くことができたのだ。土砂降りの雨の中を登っていく人、下りてきた人。しばらく様子をうかがっていたが、中止して、白山の北側のスーパー林道を通り、上高地へと一日がかりで逃げてしまった。
この永井旅館に泊まった時は、室堂までは登ったが、足の付け根が痛くなって頂上には行けなかった。まだ山男だった夫は頂上のお池巡りをしてきた。翌日は朝から雨で、朝食後下山した。登りは全くだめだったが、下りは得意だった。中学生のグループが駆け下りるのについて、小川と化した道を走って下りた。
今度こそ青空の下、北アルプスや、今まで登った山々を白山の頂上から眺めたい!しかし、手取渓谷にも行き、永井旅館にも泊まることができた今回はどんな天候が待っているのだろうか。
夜中に窓の外を眺めると、星が出ていた。