それでも夜中に暑くて目が覚めた。部屋のドアはガラガラとかなりの騒音をたてるのに、トイレに行く人は決まって閉めていく。開けておいた方が空気も入れ替わるし、涼しいと思うのだが。
その内にまた眠ってしまった。次に目が覚めたのは、部屋のあちこちで起き出す物音でだった。4時か。やっぱり頂上に日の出を見に行く人もあるんだなあ。昔山男は昨夜のうちから行かないと宣言していたので、山姥ももう少し眠ろう。
5時に設定していた目覚ましが鳴り、渋々起き上がると、我々以外にはほとんどいなくなっていた。そんなにみんな真面目に早起きして行ってしまったのか。
トイレに行くついでに渡り廊下から東の方を見た。どこが「曇りかガス」やねん!晴れてるやないか!











