追い越され、追い越され、更に追い越されと、追い越され続けながらの山歩きの記録です。これから登ろうかという人たちへの参考にはなりません。どちらかというと、山に登ってみたいと思いながら実現できない人向けです。実際に歩いたらこんなもんかなあと思ってもらえれば幸いです。
2007/09/14
第2日3 御前峰(ごぜんがみね)頂上からの展望は
晴れているうちに白山比咩神社奥宮に到着、7時23分。境内を通過して頂上へ。白山頂上というのはこの神社のある御前峰(ごぜんがみね、2702.2m)。室堂平からでも見えたように、御前峰には道標が2本立っている。北アルプスの山々を見ようと南側の道標の向こうに急ぐ、7時25分。人が少なくて良かった。2年前に頂上に登ったときは、何mか先がガスで見えなかった。 そして、見えた山々は ・ ・ ・ 朝から見えていた御岳・乗鞍に続いて、北アルプスが見えた!雲の上に頭を出している。 一番よくわかるのは南の穂高連峰と北の剱岳。その2つから他の山々を同定していくと、穂高の北に大キレット・南岳・中岳・大喰(おおばみ)、そして槍ヶ岳のとんがった頂上がわかってくる。
剱から南へ立山連峰が続いて雲に隠れ、次に見える大きな山塊は薬師。薬師と槍の間の山々は、一番峰が重なったところでもあり、よくわからない。
剱の北にある高い山の最後が去年登った白馬のはず。
実際に眺めていて、わかるのはこの程度でした。昔は、頂上には何故か山の位置をよく知っていて、順番に言ってくれる人がいたものでした。 北アルプス南部
肉眼ではこのような山の重なりは見分けられない。槍のこちら側の笠ヶ岳も、写真で見て初めて気がついた。笠と槍の間の峰は抜戸岳(2812.8m)や弓折岳(2588.4m)で、槍の西鎌尾根と樅沢岳で合流する。
また、見る方角によって山の形も位置関係も変わってくる。大キレットには長谷川ピークや飛騨泣きという名の付いた箇所があるが、それらよりも奥に三角形の形の良い山があるように見えるので常念としたが、確かではない。また、こちら側から大キレットを見たことがないので、長谷川ピークや飛騨泣きの位置も間違っているかも知れない。
93年8月に白山の頂上まで登ることができなかったわりに、9月には上高地→涸沢(穂高連峰の東側の斜面)→奥穂→吊尾根→前穂→岳沢(上高地の正面に見える斜面)→上高地と初めて本格的に3000m級の山々を縦走した。94年8月には飛騨側から、槍穂を縦走し、飛騨側に下山した。大天井・常念は87年初夏に燕から縦走。 西穂は99年頃登って焼岳へと縦走(という程でもないが)した。焼岳と霞沢岳の間に大正池がある。
昔山男が現役山男だった頃、西穂から奥穂の危険コースを2度程縦走したそうですが、証拠写真がありません。山にカメラを持って行くのが邪魔くさくなったかららしいです。 北アルプス中部
南の端が樅沢岳(2754m)かも。双六岳(2860.3mが正解)から三俣蓮華へと続く。また、三俣は黒部五郎岳・北ノ俣岳から太郎兵衛平へと続き、雲ノ平を囲んでいる。
04年に薬師岳の長~い尾根を太郎兵衛平へ、そして折立へと下りて、昔山男は長い間疲れがとれないと言っていた。現役山男だった頃は双六・三俣は昔々折立→太郎兵衛平→雲ノ平の続きに行ったはずである。
ワリモ岳から水晶岳と野口五郎岳(2924.3m)に尾根が分かれる。奥の野口五郎は見えるのか見えないのかわかりません。このあたりが山姥にとって一番なじみのないところです。 北アルプス北部
北から白馬岳・杓子岳・鑓ヶ岳が白馬三山で、去年縦走したが、鹿島槍は予定していたが止めて唐松岳から八方尾根へと下りてしまった。
04年8月、室堂→立山連峰→真砂→別山→前剣→剣→室堂、そして室堂→龍王岳→鬼岳→獅子岳、雲に隠れている五色ヶ原→鳶山(立山の古カルデラを囲む山々)から薬師岳へと縦走した。 北アルプスを眺めた後室堂平を見下ろした。西側にも平たいところが広がっていたのだ。地平線の中央部に奈良の大台ヶ原山(日出岳)があるらしいがまったくわからない。 「日本海は見えていますか?」初めて白山に登って、こんなに山を見渡すことができた人が聞いてきた。北アルプスばかり頭にあって、日本海のことを忘れていた。かすんでいるが、確かに日本海も見えている。
そして、これが頂上の峰々、これから巡りま~す、7時44分。