室堂センターに置いていたリュックを背負って下山開始。昨日登った展望歩道は全然展望できなかったので、今日は展望歩道を下りる予定だった。しかし、空には雲が出ていて、展望は期待できない状況になってきた。
その上、2年前は9時に出発しているが、もう9時30分を過ぎている。バスの時間が気になるので、まだ通ったことのないトンビ岩コースを下りることにした。
宿舎を過ぎてすぐに展望歩道とトンビ岩コースは分かれる。しばらく平たい道を歩くと、なだらかな谷に出る。万才谷雪渓だ、9時40分。 振り返ると頂上が見えた。写真の真ん中あたりにある岩は、昨日通った道にあった岩だ。 別山方面も雲が湧いてきた。 このままハイマツ帯に向かって道はのびている。頂上もそろそろ雲がかかってきた。 もう神社は見えていない、9時48分。 何があったのか、ハイマツの枯れた枝が集中している。 エコーラインのなだらかな道が見えた。人はあまり見かけないし、トンビ岩コースに至っては皆無である。 背の高いハイマツの間の狭い道だが、見通しは悪くない。 これがトンビ岩。獅子岩はあちこちにありそうだが、トンビ岩は珍しい。角張った大岩はよく見かけたが、このようにギザギザの岩は白山では珍しい。 トンビ岩の手前を左に折れる。枝に結ばれた赤い布はコースであることを示している。こんなに高いところにあるのは冬山登山者のためのものだ。 目を右の方に移すと御岳山がかろうじて見えている。肉眼ではその程度しかわからなかった、9時59分。
整理していると、御岳の左裾に少しだけ山が見える。それが南アルプスの北岳(3192m、富士山の次に高い)か、仙丈ヶ岳(3033m)か?白山から南アルプスが見えるとは思わなかった。北アルプスのことばかり考えていた。 次に現れたのがこの背の高い岩。 その岩を通り過ぎると妙な岩と、その向こうに南竜湿原が見えてきた。トンビ岩コースの最終地点南竜山荘も見えている、10時。
この区間の花
※参考文献
「百名山パノラマ案内」(1999年 白山書房)