2007/09/19

第2日8 南竜道分岐へ

御前坂はどんどん急な下りになってきた。「階段のように一定の斜度のところを歩くよりも、たまにこんな不整地を歩くのは脳に刺激になってええらしい」と言っていた昔山男は、きつい下りが続くと「やっぱり展望歩道の方が楽だった」などと言うようになった。
ガスがわいてきた割に別山はまだ全貌を現している。ここは室堂から0.8㎞、南竜山荘まで0.9㎞の地点。東にはまだ御岳が見える。 浮き石に気をつけて歩くしかない、10時3分。 「何故南竜ヶ馬場という名がつけられたのだろう」「上高地で牛を飼っていたみたいに、馬を飼っていたのではないか」などとええ加減なことをしゃべりながら下りていく。、10時14分。 御岳の左下の尖った山は甲斐駒ヶ岳(2967m)?こんな時間になっても、雲が出てきても、遠くの山が見えるのが驚き!やっぱり展望歩道を下りた方が良かっただろうか。 しかし、足元に気をつけて歩くので、遠くの山にばかり目を向けていられない。急坂と言っても、白山の登山道では急な斜面ということで、山は普通こんなものである。滑落の危険もないし。足をくじかないように注意する程度である、10時24分。 南竜山荘の屋根はずっと前から見えているのに、一向に近づく気配がない。 ごろごろと石の多い道なので歩きにくい、10時32分。 ここにもニッコウキスゲが咲いていた、10時44分。主にこの谷の右側を下りてきた。 あと1分ほどで南竜山荘に着きそう、10時50分。 と思ったら5分もかかってしまった。 やっと分岐に到着、10時56分。
というわけで、室堂山荘からここまで1時間10分のところを1時間半近くかかってしまった。依然として下りが課題の我々である。

      この区間の花

※参考文献
「百名山パノラマ案内」(1999年 白山書房)  
「山と高原地図43 白山」(2007年 昭文社)