2008/08/27

2日目-2 仙水峠へ

森が明るくなってきた。と思ったらすぐに樹林帯は終わり、突然光が目入るのと同時に、視界いっぱいにごろごろ岩だらけの斜面があった、639。駒津峰の斜面かな。地図はこちら針葉樹のほか、背の高いシャクナゲが多い。その下には地衣類が豊富。植物に気を取られていると岩につまづきそう、6:45。 やっと視界が開けてきた。 斜度はほとんどないごろごろ岩を歩き続ける。右前には栗沢山が見えてきた。 振り返るとまたどっしりとした仙丈が見えた。
この辺りになると斜面に植物は全く生えていない。『山が楽しくなる地形と地学』は、仙水小屋の上で突然、岩ばかりの世界になります。標高2200mくらいなのにもう高山帯の風景なのは、駒津峰の南斜面2400mぐらいから続いている岩塊流の末端だからです。岩塊は直径が1m以上もあり、岩角は鋭く、手が切れるぐらいですが、岩はすでにコケむしてもう動いていません。そのためこの岩塊流は、化石周氷河地形ということになります。そして動きをとめているのに植生がないのは、常に強い風が吹いているためです。岩塊流は仙水峠の直前まで続いているという。
歩いている時は風はあまり感じなかったが、登山道の上の斜面には木がなく、下側には低い木が生えて、くっきりと分かれている。  仙丈は段々と小さくなってきた。相変わらず岩の上を歩く。
栗沢山の北斜面も岩塊流になっている。  傾斜がきつくなってきた。振り返るとどんどんと我々に迫ってくる登山者たち。仙水峠までは抜かれたくないなあ。 1人に抜かれて仙水峠に到着、7:10。摩利支天と主峰の甲斐駒が見えた。
仙水峠はもっと広かったように思うなあ
木が育ったのかも
やたら標識があるせいかも。 峠越に南を見ると地蔵岳のオベリスクが見えた。

この区間の花

※参考文献
「山と高原地図41 北岳・甲斐駒 南アルプス」(2008年 昭文社)
「山が楽しくなる地形と地学」(広島三朗 1991年 山と渓谷社)