2008/09/02

2日目-6 甲斐駒頂上へ



やっと甲斐駒らしくなってきた。花崗岩の風化した景観が次々に見えてくる。 道標があった。しばらくなだらかな登山道だったが、ここから上へ向かう、9:50。
振り返ると駒津峰から続く道が緑の中を縫っていて、その間にさっき横を通ってきた大岩が見えた。
六万石(ごく)はあの岩のこと?
六万石(せき)やろ地図では六方石となっている。 花崗岩はザラザラしているのですべらずに歩ける。向こうの岩の間を歩いているのが見えた(矢印)。
4分かかって我々が通ると、岩はオットセイが並んでいるような形だった。  その先で新たな面が見えた。人がいると道が分かり易い。2本ほど点線状のものがあるが、先ほどからあちこちで見かける。
これは深成岩の花崗岩に熔岩が貫入したものやろか?
まあそうじゃろうね こちらは大きな熔岩の貫入で、鉄分を多く含んでいるようだ。
恐竜の背骨みたいやね  ここが摩利支天と甲斐駒との分岐、10:03。
あれー、前に来た時は、摩利支天と甲斐駒の乗越みたいなところが分岐やったろう?
ルートが変わったんかな。ここから摩利支天へ10分で行ける?甲斐駒頂上まで20分で行ける?
無理じゃね
それにしてもしんどそう。やっぱりおっちゃんカメラが重すぎるんと違う?
摩利支天分岐の到着予定が11:10やから1時間以上上回ったわ  とりあえず頂上(右上方)を目指す。予定より早いと分かってほっとしたのか、ここから昔山男の足はより遅くなってしまった。
この先のハイマツ帯でウサギギクを見つけたが、昔山男は気づかずに歩き続ける。 しばらく右へ右へと向かっていたルートは左へと変わった。
気がついたら摩利支天(標高2840m)よりも高いところを歩いていた。  そして長~い黒戸尾根への分岐、10:34。20分どころか、ここですでに30分経過。頂上へあと5分では無理かも。
その後岩を回り込んでやっと甲斐駒頂上に到着、10:39。1時間半のコースタイムに休憩を入れて1時間45分みていたが、1時間40分で登ってきた。
あれ、甲斐駒の頂上は剣なんかがいっぱい刺してあったのに 摩利支天分岐は後日写真で確認すると、現在と同じルートでした。甲斐駒頂上もただの記憶違いでした。

この区間の花

※参考文献
「山と高原地図41北岳・甲斐駒 南アルプス」(2008年 昭文社)
「山が楽しくなる地形と地学」(広島三朗 1991年 山と渓谷社)