やっと甲斐駒らしくなってきた。花崗岩の風化した景観が次々に見えてくる。

振り返ると駒津峰から続く道が緑の中を縫っていて、その間にさっき横を通ってきた大岩が見えた。
六万石(ごく)はあの岩のこと?
六万石(せき)やろ地図では六方石となっている。

4分かかって我々が通ると、岩はオットセイが並んでいるような形だった。

これは深成岩の花崗岩に熔岩が貫入したものやろか?
まあそうじゃろうね

恐竜の背骨みたいやね

あれー、前に来た時は、摩利支天と甲斐駒の乗越みたいなところが分岐やったろう?
ルートが変わったんかな。ここから摩利支天へ10分で行ける?甲斐駒頂上まで20分で行ける?
無理じゃね
それにしてもしんどそう。やっぱりおっちゃんカメラが重すぎるんと違う?
摩利支天分岐の到着予定が11:10やから1時間以上上回ったわ

この先のハイマツ帯でウサギギクを見つけたが、昔山男は気づかずに歩き続ける。

気がついたら摩利支天(標高2840m)よりも高いところを歩いていた。


あれ、甲斐駒の頂上は剣なんかがいっぱい刺してあったのに

この区間の花
※参考文献
「山と高原地図41北岳・甲斐駒 南アルプス」(2008年 昭文社)
「山が楽しくなる地形と地学」(広島三朗 1991年 山と渓谷社)