追い越され、追い越され、更に追い越されと、追い越され続けながらの山歩きの記録です。これから登ろうかという人たちへの参考にはなりません。どちらかというと、山に登ってみたいと思いながら実現できない人向けです。実際に歩いたらこんなもんかなあと思ってもらえれば幸いです。
2008/09/03
2日目-7 甲斐駒頂上の主役は雷鳥
昼食には少し時間が早いが、周りは雲に囲まれて山々を眺めることもできないので、適当な場所でラーメンを作ることにした、11:41。
祠の近くは風もあるので、細長い岩がたくさん突き出ていて風が遮られるところを見つけてリュックをおろした。昔はあちらでもこちらでもバーナーの音が聞こえてきたものだが、今回は我々だけらしい。今はほとんどの人は弁当を食べている。 昼食の時間を40分とっていたが、昔山男は少し休んでいたいという。計画では12:20下山開始なので、かなりの余裕がある。私は頂上を散策することにした。
昨日車窓に食いついて眺めた鋸岳へはここから行けるらしい。右向こうの山へと下りていくのだろうか。地図はこちら 祠の近くに行くと、人々が横に並んでカメラを構えていた。摩利支天が見えるのかと行ってみると、雷鳥がいた(矢印)。母鳥が雛を連れて歩いているのだが、ハイマツの中に何匹か取り残されてしまい、早く来いと鳴いている。しばらくビデオで撮っていたが、母鳥にはかなりの迷惑だろうと昔山男が寝そべっている場所に戻った。
昔山男に雷鳥がいることを話すと、半病人だったはずが、やおらおっちゃんカメラをつかむと、そそくさと見に行った。元気やないか! 母鳥は岩の上から雛が着いてきているか確かめている。① ハイマツから雛が1羽出てきた。母鳥の呼ぶ方へと向かう
② 小走りだったが、ヒトが気になるらしく速度を落とした
③ 止まってこちらを向いた
④ 母鳥が呼んでもヒトに興味があるのか、戻ってきた
⑤ ヒトに興味があるのではなく、草の実が食べたかったようだ
⑥ ヒトは無視。正面を向いて実をついばみ始めた⑦ 雛がやってきたので地面に下りる
⑧ 2羽の雛には先に行かせ、後の雛を探しに行く
⑨ 雛の声を聞きつけた ⑩ 雛を呼ぶ
⑪ やっと姿を現した。やれやれこれが一番良く撮れた写真です。 そろそろ下り始めようとリュックを担いだところで、また向こうに雷鳥を見つけた。 しかし、山姥は出発時間をメモしている、11:39。
この区間の花
※参考文献
「山と高原地図41北岳・甲斐駒 南アルプス」(2008年 昭文社)