山の展望図を描いた円盤があるが、見えるのは南竜ヶ馬場の背後の山くらいだ。
さて、ここで昼食。我々定番のラーメンだが、2日くらいなら荷物も少ないので、カップ麺にしようということになった。袋麺はコッヘルを汚すので、お湯だけ沸かせば済むカップ麺の方が清潔に使えるからだ。今回は中国製のカップ麺にしたが、お湯を入れる目印がないので困った。その上お箸を使う国なのに、フォークが付いていた。
食べていると、ガスがさっと消えて、眼下に小さなダム湖が姿を現す。山が見えたかと期待して見回しても何も見えない。ダム湖に目を落とすともうガスに隠れている。そんな繰り返しだった。
南竜ヶ馬場のキャビンや野営場が見えた。南竜山荘の赤い屋根も見えている。その二つの間を通る道は、我々が通った道ではないと思う。
振り返ると白山の山腹が見えていた。あの上が室堂?
12時10分に出発。ハイマツが生えていたのに、背の高いナナカマドの樹林帯があった。
樹林帯を抜けると黒い岩がごろごろある斜面に出た、12時25分。
少し登って見下ろすと、さっきのアルプス展望台が見えていた。
岩の多い斜面で白い残雪がガスに浮かんでいた。雪渓の名残というべきか。
道標があった。アルプス展望台から400m歩いただけや。室堂までまだ1.3㎞もある。
地を這わず背の高いハイマツの向こうにシラビソの木々、どうなっているの?12時35分。
この区間の花