2010/08/09

1日目-5 富士見ベンチから合戦小屋まで

登る者下る者それぞれが富士山を眺めるので、天気の良い日は富士見ベンチは大賑わい。
我々も山を展望してゆっくりと休憩。腰をあげたのは8時54分。
合戦尾根の地図はこちら
また花崗岩の露出した急登となる。かつては登山道だった斜面が傷んだために、そこを迂回する遠回りの道になっていた。
山歩きは、大勢が通れば自然破壊にもなってしまう。ストックの先に付いているカバーをはずさないよう注意書きがあったりする。更に、できるだけ幅を狭く突くように心がける。
突然平たい道になった。「合戦小屋まであと7分」という札があった。合戦小屋が1つの目標なので、近くまで来てほっとする、9時13分。
さらに5分歩くと常念山脈が見えた。明日歩く大天井と東天井、その右の緑の山は燕から続く尾根。
これが大天井(おてんしょう)岳2921.9m。斜めに走る夏道がはっきりと見える。登山道が稜線に出たところに四角く大天荘(だいてんそう)も見えている。
ここまでくれば平たい道と油断していたらまたもや岩だらけの道。
燕らしい白い奇岩出現。今まで赤かった花崗岩が白くなった。陽に当たると漂白されるのだろうか。
再び道は平らになり、今度は「合戦小屋へ3分」の札があった、9時21分。
ようやく合戦小屋に到着したのは9時25分。途中で山を眺めたりしたので7分では来られなかった。しかし、富士見ベンチから31分で着いたので、まあまあのタイム。休憩を含めて、登山口からは3時間15分で来ている。
合戦小屋はスイカで有名だ。たくさんあるテーブルにリュックを置いて休憩する人たちの中にはスイカを食べている人たちもいる。
山姥も一度は食べてみたいのだが、このタイミングでスイカを食べるというのはいかがなものかと、着くとそう思ってしまうので、今回も喰い逃した。
その上小さな1切が800円!歩荷(ぼっか)さんがふうふう運んで来たものならともかく、ケーブルで揚げたものだし、それを今日は見かけたし。
昔山男はケーブルも維持費などで高くつくという。
何も買わずにテーブルを使わせてもらうというのも厚かましい話でした。
これがケーブルの終点。古そうな木造の倉庫は今でも使っているみたい。
合戦小屋のテーブルでしばらく休んで、立ち上がると東の空に浅間山(2568m)。燕側からは前掛山(2524m)が浅間の前に見えるので、雲に隠れた右端が浅間山かも。
その続きに広大な四阿山(2354m)、続いて志賀高原の山々、どれが本白根山(2171m)で、横手山(2305m)やら。
この区間の花


※参考文献
「山と高原地図37 槍ヶ岳・穂高岳」 (2010年 山と渓谷社)